ブログトップ

はい!「リー」でございます~名古屋・栄の焼酎バーから~

imolis.exblog.jp

Barでの出来事、バーマンの気持ち、お酒の紹介など・・・

<   2008年 11月 ( 30 )   > この月の画像一覧

一本の電話。

丸栄の酒売場で働くTさんからだった。

「今から行っていいですか?」

無論、断る理由など無い。リーで飲むのに許可など要らないし、来たい時にフラっと来てくれればいい。

「何名様で?」

「ひとりです。」

彼がひとりで来るのは珍しい。というより初めてだった。いつもは会社の同僚たちと2次会で来るのが常だ。

電話から10分もしないうちにやって来た。

「勉強しに来ました。」

来週に丸栄で催す焼酎フェアの商品で飲んだことの無い焼酎があるので飲んでみたいと。

感心する。その勉強熱心さに。

本来、自分が扱っている商品をキチンと知っておくことなど当然のことなのだが、意外とそうでないことが多い。

「夢想仙楽ください。」

福岡県の光酒造の麦焼酎「夢想仙楽」。ほんのりと樽の香りがあってブランデーのような味わい。

黙って味を確かめるように飲んでいた。きっとお客さまにどうやって薦めるかなんて考えていたんだろう。

そんなときひとりのお客さまが。

オープン以来通っていただいているNさん。

もうカウンターの席がTさんの隣しか空いていなかったのでそこに座ってもらった。

Nさんはお湯割り派。

ちょっとNさんとお湯割り談義をしながら隣に座っているTさんにも話をふる。

初めてひとりでバーに来て、すぐ隣に他人が座ると緊張するものだ。

だからわざとNさんに話しつつTさんに話をふってみた。

焼酎が好きで焼酎にひとかどならぬ思いを持っているもの同士。打ち解けては話すのは自然の成り行き。時間もかからなかった。

その後は僕が話をする必要など無い。焼酎の話からいろいろな話で盛り上がっていた。

結局二人で1時頃まで話し込んでいた。

Tさんが帰る前にこんなことを、

「今日がひとりバーデビューですよ。でもひとりで来るとまた違った愉しみがありますね。何かひとりで来ると寂しいかなと思ってましたけど面白い。これからひとりで来ます。」

仲間と飲むのも楽しい。だがバーでひとりで飲むとまた違った愉しみがある。

全く見ず知らずの人間が年齢、性別、職業、肩書きなど関係なくただひとりの人間として触れ合える。お酒という潤滑油を通じて・・・

それもバーで飲むことの醍醐味のひとつ。

そしてそこにちょっとしたスパイスを加えるのが我々の仕事。

我々など脇役。いや端役でいい。主役はお客さまひとりひとり。
[PR]
by shouchuubar-lis | 2008-11-30 12:44 | 焼酎バー リーにて
丸栄のYちゃんとKちゃん、もともとリーに来るようになった当初は焼酎は飲めなかった。

最初のころは丸栄の酒売場の飲み会の2次会で一緒に来ていて、ビールを飲んでいた。

ちょこちょこと焼酎を飲んでいるうちに自分のお気に入りを見つけるとビールを飲まず、焼酎だけを飲むように。

そしていつ頃からかひとりで来るようになっていた。

うちの店ではそういった女性ひとりで来るお客さまも多い。

そういった方の多くは店に来て飲み始めたころは会話が弾む。

2杯、3杯と杯を重ねる毎に少しずつ会話量が減る。

ほろ酔い加減になり、何も考えずポーっとする。いわゆる「まったり」している瞬間。

一日の疲れを癒し、リセットできる瞬間。

こうなればこちらにすることはもうあまり無い。

せっかくまったりしているのにこちらが余計なことをして壊すことも無い。

ただ時々ひとこと声を掛けたり、ニコリと微笑むくらい。

バーはお酒を飲ませる場所。お酒を楽しむ場所。

同時にその日一日をリセットさせる場所でもある。

だからこちらに大切なのはそんな気分を壊さない距離感。

付かず離れずの距離感。

扉をくぐって入ってきたときよりも同じ扉をくぐって帰るときに少しでも幸せな気分になってもらえるように・・・
[PR]
by shouchuubar-lis | 2008-11-29 13:06 | 焼酎バー リーにて
店の近くのデパート「丸栄」。

店で使うバゲットやチーズなんかを買うのに利用している。

丸栄で働く方たちもリーを利用してくれる。

昨日もKちゃんとYちゃんがやって来た。

リーでは今のところ最年少の二人。

現在、製菓の専門学校に通うYちゃんは久しぶり。

逆にKちゃんは3日に1度くらいのペースで来てくれている。

Yちゃん来るなりバッグの中をゴソゴソ。何やら四角い物体を取り出した。

ケースの中に可愛らしい家が。

学校で作った全てお菓子でできた家、「へクセンハウス」というそうだ。
e0139318_10295657.jpg

なんとも上手にできている。

手先の不器用な僕には到底無理な芸当。Yちゃんに尊敬の念すら抱いてしまう。

ただケースを開けてその匂いにびっくり!

すっご~いシナモンの匂い。

シナモンが大の苦手の僕は思わず3メートル離れてしまった。。。

そんな僕を尻目にオーナーは

「シナモンのいい匂いじゃん。」

いやぁ、いくらなんでも匂いがそうとうキツイと思うんですけど・・・ だって壁全体がシナモンなんですよ。。。

だからケースの中にしまうまでず~っと離れてました。

ちょうど季節はもうすぐクリスマス。

4年間はその状態で置いておけるそうなので店に飾ることにしました。

寄贈してくれたYちゃんが帰るときに一言

「あのへクセンハウス表と裏が逆なんでちゃんと表にして飾ってくださいね。」と。

表と裏があるなんて全然考えてなかった・・・

ちゃんと表にして飾っておきます。
[PR]
by shouchuubar-lis | 2008-11-28 12:14 | 焼酎バー リーにて
昨日の開店前、準備をしていると近所でお店をオープンしたばかりのOさんが何やら持って訪ねてきた。

「おはようございます!!!」と相変わらずデカイ声。

元気のよさは僕とは正反対。この元気のよさを「いつも無駄に元気だよね」とからかっている。

わざわざ頂き物の柿を持ってきてくれた。しかも一個ずつ紙に包まれた高級そうな富有柿を。

柿大好き人間なので喜んで頂いた。

店をオープンさせると競馬好きなMさんが珍しくひとりで。

すごく人柄が良く人望の厚い方なのでひとりで来ることはあまり無い。

昨日は「たまにはひとりで飲みたいときもあるんだって」と。

「一杯飲んでよ、一緒に飲もう。幸せはお裾分けしないと。」

どうやら3連休の競馬で当てたらしい。だから幸せのお裾分けということらしい。

詳しく聞いてみるとビックリ。

月曜の最終レースで16番人気を当てたそうだ。なんと2200倍。

100円が一瞬で220000円に!!!

その資金でドリームジャンボを500枚購入したそうだ。

この幸せを独り占めせず、みんなに小さくともお裾分けすることでまた幸せがやってくるんだよ、と仰ってました。

う~ん、確かにMさんを見てると納得。いつもいい仲間に囲まれ幸せそうですから。

ただドリームジャンボ当たったら二度と姿見せないよ、みんなには黙ってどこかの島で女の子はべらせて悠々自適に暮らすから、と冗談まじりに言ってましたが・・・

人気者のMさん、ひとりでゆっくり飲むはずが結局仲間から電話で呼び出され錦の街に颯爽と出かけていきました。また幸せのお裾分けに・・・

続いてご来店のJさんからアジの干物をたくさんいただいた。

知り合いの方に美味しい干物をたくさんいただいたのでお裾分けしようと持ってきてくれた。

Jさんは確か柿が好きだったはずと思い、お礼にいただいたばかりの高級そうな富有柿をお裾分け。

たった一個お礼で差し上げただけなのに、たいへん喜んでくれました。

こっちも幸せな気分に。

幸せのお裾分けってこうやって連鎖的に広がっていくんだな。。。
e0139318_1131236.jpg

[PR]
by shouchuubar-lis | 2008-11-27 11:32 | 焼酎バー リーにて
またまた今年の新焼酎の入荷です。

鹿児島県・尾込商店「さつま寿 旬」。

毎年この時期に年一回のみ出荷の新焼酎。

茶色の瓶の上からでも中身がうっすら濁っているのが分かる。

この時期だけ楽しめるあの新酒ならではのこってり感。

開けるのが愉しみです。

e0139318_1358679.jpg

[PR]
by shouchuubar-lis | 2008-11-26 13:58 | 焼酎・泡盛
「きときと」の店主の平井さん。朝から夜中まで働いている。

それでも毎晩の晩酌は欠かさないそうだ。

よく飲む時間があるなぁと思うくらい働いているイメージがあるのだが・・・

しかもよく飲むし、味にもこだわる。

しばらく同じものを飲み続けるらしいが飽きるとリーにやって来て新しい晩酌用の焼酎を物色していく。

焼酎にも詳しい方なのでこちらがどうこう言うこともない。

その日は夢鏡をお湯割りで飲んでいた。

「久しぶりに飲んだけどヤッパリ美味いねぇ。しばらくこれにしようかな。」と。

すると僕に「何か一杯飲んでよ」とすすめてくれた。

通常ならお客さまが飲んでいるものと同じものをいただくが、僕が何を選ぶのかと期待しているようなので、平井さんが気に入るだろうな、と思うものをお湯割りに。

案の定「それ何入れたの?ちょっと一口いい?」。

一口飲むと「これ良いね。オレの夢鏡と交換」と・・・

どうやら気に入ったようだった。多分、新しい晩酌用のなるのだろう。

僕は夢鏡を飲むことに。最初からこうなると思っていたから別にいいんだけど・・・

結局、僕が口をつけることができなかったいも焼酎。

鹿児島県の本坊酒造「磨千貫」

e0139318_14443631.jpg


いもの味がしっかりしてるけどキレがよくて飲み飽きしない晩酌にうってつけと思います。
[PR]
by shouchuubar-lis | 2008-11-25 14:46 | 焼酎バー リーにて
昨日の「P.S.愛してる」(東海地区で放送されているグルメ番組です)で知り合いのお店が紹介されるというので見てみました。

その日の朝に水揚げされた富山の魚を夕方までに届けてもらい、新鮮な富山湾の魚を名古屋で提供しているお店。

伏見にある「釣谷鮮魚店 きときと」。

「きときと」とは富山の方言で新鮮という意味。

凄く美味しそうなお造りと鍋が紹介されてました。

店主の平井さん、普段はニコニコと優しい目をしている方なんですが、番組内で魚を捌いているときはプロの鋭い目になっているのが印象的だったなぁ。

できた時から行きたいなと思っているし、一回来てよとも言われているのですがお店が日曜休みなので残念ながら行けない。

ランチもやっているのでそちらは行こうと思っているのだが、なかなかね・・・

年内には一度ランチに行ってこようかと思います。

そのままP.S.~を見てたら偶然にももう一軒知り合いのお店が紹介されてました。

結局、最後までP.S.~を見てたらどうやら忘年会の特集だったらしい。

この前正月がきたばっかりだったと思っていたのにもう年末だとは・・・

最近は一年過ぎるのがあっという間に感じる。

歳をとった証拠かなぁ・・・
[PR]
by shouchuubar-lis | 2008-11-24 12:29 | 独り言
泡盛好きのTさん。ほぼ毎週金曜にやって来る。

オーダーは完全にこちらにおまかせ。

ある程度好みも分かっているからチョイスもしやすい。

純粋にお酒そのものを楽しんでいるというのが伝わってくる。

お酒をメインに提供しているこちらとしてはそうやって呑んでくれるのは凄く嬉しかったりする。

オーナーも同じことを感じていると思う。

このまえのこと、

オーナーがおもむろに秘蔵の泡盛が入っている棚へ。

これは僕が勝手にミニ泡盛博物館と呼んでいる棚で、沖縄で買い付けた貴重な泡盛の古酒が眠っている。

この棚に入っている泡盛は商品として出していない。

だからミニ博物館なのだ。

しばらく棚の前でオーナーがじ~っと考えている。

ガラスの扉を開けて一本のボトルを持って戻ってきた。

Tさんにそのボトルを見せると

「これ呑む?」と

その棚の泡盛は商品じゃないと知っているTさんはビックリ!

そして僕もビックリ!

Tさん「これ呑んでいいの!?」

僕「ほんとに開けるんですか!?」

オーナー「いいよ、いいよ。開けちゃお。」

普段大事にしまっている割にかなり軽いノリ・・・

オーナーの気まぐれの一杯。

ヘリオス酒造「手水 30°」
e0139318_12181147.jpg


1997年3月11日蒸留。要は11年物の古酒。

e0139318_1220593.jpg


呑んでみるとなかなか面白い味わい。麹の味が前面にかなり出て元の味とはかなり変化していると思う。

開けてしまった以上置いておくわけにはいかないので皆さんに飲んでもらわなければ・・・

他所ではまず飲むことのできないお酒。

興味のある方はぜひ。

「オーナーの気まぐれの泡盛を一杯」とオーダーしてください。
[PR]
by shouchuubar-lis | 2008-11-23 12:29 | 焼酎バー リーにて
またまたMさんのお話。

昨日も1杯目は黒じょかで「さつま 黒」を。

2杯目はやはり鶴見を。ただいつも呑むレギュラーの鶴見ではなく「復刻版 鶴見 黒」。

リーではいつも決まったMさんお気に入りの銘柄しか呑まないが、いまだに新たな美味しい焼酎を求め続けている。

ネットで見たことの無いもの、リーには置いてないものを見つけては購入。それをリーに持ってくる。

そしてMさん、オーナー、僕の3人でテイスティング。

美味しければ言葉を発する前にニヤリとする。

Mさんはこちらのニヤリとする顔が見たいらしい。

この時、野球に例えて焼酎の味わいを表現する。

思わずニヤリとするようなものはホームラン。文句無くリーの焼酎棚の目立つところにに陳列され、見事日の目を見て、お客さまのもとへ。

ツーベースで目立たない棚の下のほうに置かれるが、これもお客さまのもとへ。

それ以下はどうなるか?

捨てるわけにはいかないのでポテンヒット・外野フライ級は僕が頂いてます。

ごく稀にボテボテのピッチャーゴロがある。これらは料理酒に・・・。

どんなものであれ、酒を捨てることができない酒好きの悲しい性。

いまだに焼酎への探求心の強いMさんだが、リーでは新しい銘柄には目もけれず自分のお気に入りだけを飲み続けるのか?

聞いてみたことがある。

「ここでもいろいろ呑んだら良いじゃないですか?」

「仕事から解放されて、ここに来て好きな焼酎飲んでホッとしたいのよ。癒しが欲しいのよ。分かる?ここはバーでしょ。普段のいろいろなものから解放されてホッとできる場所。バーってそういうとこじゃない?」

確かに納得。

そんなMさんだが必ず帰る時に首を傾げながらこう言う。

「おかしいなぁ。癒しを求めてきたのに、全然癒されないなぁ。ここに来ると逆に店の人間にエネルギー吸い取られて余計疲れて帰らなきゃいけない。」と

そう言いつつ週に2・3度リーに来られる一番の常連さまである。

e0139318_10401980.jpg

[PR]
by shouchuubar-lis | 2008-11-22 12:36 | 焼酎バー リーにて
前に引き続きMさんのお話。

2杯目以降のこだわりだが、もはや呑む銘柄が数種類に限定されている。

基本的には「鶴見」か「千鶴」のお湯割り。時々、違うもの。

結局、いろいろ呑んできて行き着いたのがそれら数種類。

リーに新しい焼酎が入っても呑まずに自分のお気に入りからチョイスする。

もう何年もそうしている。

気分によって飲み分けているようだ。

辛口な鶴見は自分に喝を入れたいときに。

イモの甘みしっかりの千鶴はまったりしたいときに。

だから週の前半は鶴見を呑むことが多いし、逆に千鶴は週の後半。

同じいも焼酎でもMさんにとっては対極にあるこの2銘柄。

一般的には辛口な鶴見は男酒、逆に千鶴は女酒といえるかもしれないがMさんは違った捕らえ方をしている。

「鶴見はツンとしていて媚びたようなとこがないけど時々甘みがあって甘えた感じがある。動物で言うなら猫、人間で言うなら女性だね。バリバリのキャリアウーマン。」

「千鶴はしっかりしてるようだけど甘えん坊な感じだから動物で言うなら犬。人間でいうなら男性だね。仕事はできるけど実は甘えん坊みたいな。」

ほぉ~、と感心してしまった。

お酒をそんな風に表現するなんて考えたこともなかったので。

これは使えると思ったのでドリンクメニューを新しくするときにそういった表現を採用させてもらいました。

単に風味だけでなくそんなことを思いながら呑んでみるのも面白いのでは・・・

e0139318_10431246.jpg

[PR]
by shouchuubar-lis | 2008-11-21 11:51 | 焼酎バー リーにて